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禁煙マラソン事務局長 三浦秀史 みうら・ひでし 1997年に禁煙マラソンに参加して20年間の喫煙生活から卒業。現在、禁煙マラソン事務局長、日本禁煙科学会理事として、禁煙の普及活動に東奔西走。慶應義塾大学SFC研究所員、奈良女子大学非常勤講師、宮崎大学非常勤講師。 |
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『指導』は、抑制力により患者の行動をコントロールできるが、納得しての行動に至らないので長期の行動形成にはつながりにくいのです。行動形成できるように、『支援』を提供することが重要です。行動形成をするためのポイントを禁煙と消費行動を対比しながら行動変容ステージ別に示していきます。
6割近い喫煙者が過去に禁煙を試みたことがあると報告されています(厚生労働省平成15年度国民健康栄養調査)。しかし、私たちが禁煙を勧めても、禁煙に対して心を寄せてくれず残念に思うことが多いと思います。つまり、多くの喫煙者が関心期にあるのに、私たちが声かけをすると「禁煙などする気がない」と返って来ます。この心理は、唐突に「別荘を買いませんか」と言われたときの心理状態に似ていると思います。心の中では、あればいい、出来るものなら手に入れたと思っているのに唐突に言われたから、心とは裏腹に否定的な返事になってしまいます。警戒心を与えない、人のいない場でそっと話してみるなどちょっとした工夫で禁煙への興味を示し、本音を聞くことが出来るでしょう。スーパーでついつい買いすぎてしまうのも、同じかも知れません。
禁煙教室に集まってくださった関心期のみなさん。しかし、一所懸命に喫煙の有害性などを伝えても禁煙に踏み切ってくれません。こんな経験をお持ちの方も少なくないでしょう。これは、商品を購入しないデメリットを伝えるセールスマンに似ていませんか。「この洋服を着ないと流行乗り遅れる」など。禁煙も同じです。「タバコを吸うと健康に悪い。だから止めましょう」より「タバコを止めて健康になりましょう」プラスのメッセージのほうが聞き入れやすいでしょう。
前述の別荘。もしお金があれば、もし時間があれば買ってみようという気になるかもしれません。実行可能な条件を提示してあげるのが効果的です。禁煙であれば、ニコチンパッチを使えば楽に禁煙できるといったメッセージがそれに該当します。
ご自身の中で長続きしていることがあると思います。ゴルフ、お茶、お花などの趣味、中には今の仕事だという方もいるかもしれません。何故、長続きしているのでしょう。その秘訣をいろいろな人に聞くと、その共通したキーワードが抽出されます。「楽しいこと」「仲間がいること」です。長続きといえば、ディズニーランドはリピーターが多いことで知られています。リピーターの多い理由を考えると、先ほどの2つのキーワードがあてはまるのではないでしょうか。
ディズニーランドのリピーターが多い理由は、お客さんが「楽しいこと」はもちろんですが、そこで働く従業員の満足度が高いことが考えられます。全ての従業員がディズニーランドというお伽の世界の欠くことのできない構成員であるという誇り、そして、楽しく仕事をしていることも大きな成功要因です。私たちが、特定保健指導を楽しく行う。そんな支援を一緒に提供できればいいですね。
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