7月は、1回目の「プロセスを見る」を終了した段階でした。1回目の結果報告と、2回目「食の実態を見る」の内容をどうするのかの準備についての相談などが行われました。
現場の反応としては、今までと違う手応えがあったと。教室の参加者が多く、グループの話し合いでも、参加者の方々はよく話をしてくれたということです。
保健師たち自身の感想としては、「(対象者の気づきには)共感できる事例が大事なんだ」「参加者の思いを聞くことで今まで行われてきた保健師側の思い込みが強い教室になかった言葉や思いが引き出すことができた」などの声が聞かれました。
今までは自分が一生懸命指導するから、ある意味では達成感があるわけです。ところが、このプログラムでは対象者たちがいろいろ話をする時間が多い。だから、保健師たちは、不完全燃焼な気持ちが残るようですね。でも、対象者たちは「また来月、次も来ます」ということで継続の意欲を持たれるわけです。このことから、指導しなくてはいけないということばかりにとらわれていて相手の話を聞かないでいたことに改めて気づいた。また、一般的なことばかり伝えていて、本人の生活ということからかけ離れていたことを振り返る声もありました。
どんな人たちが生活習慣病予防の対象なのかを、指導者側がきちんと把握するためにスタート前に家庭訪問をしたことや参加者みなさんの経験を出し合っていただくという新しいやり方の保健指導をしますよと広報したことが、参加者を増やすことつながったと思います。
もう一つは、自分の体の状態を把握できるように血液検査を行うことをお知らせしました。血糖のコントロールを評価する指標となるヘモグロビンA1cの検査を毎回行います。この検査結果から、参加者が、自分の感覚やライフスタイルと検査値が関係していることを理解できるということも参加者にとって大きな魅力になったと思います。
健診を年に1回受けて、検査値が悪くなっていても、1年という長い期間だと、なぜ悪くなったかはつかみにくい。でも、ヘモグロビンA1cは、過去1か月ぐらいの生活状況を反映しますから、この1か月前は、法事が続いたとか、何回か旅行に行っているからなど、生活が違っていたから検査値が悪くなっているんだと納得できます。つまり自分で自分の生活が見えてくる。検査値と健康ということの関連がわかり、自分の状態をつかむことができるとご本人もおもしろくなってきます。
それと日程は最初に4回とお知らせしますが、3か月に1回の集まりなので忘れてしまいますので、次の開催のお便りを全員に毎回出しています。前回の集まりに参加できなかった人にも、参加した人たちが、どんな発言したか、やりとりがあったかなどがわかるような1枚ものの“通信”のような感じです。この通信の作成方法も日本看護協会のプログラムの一環です。
そうですね。本当は2年ぐらい継続的に実施したほうが効果性は高いと思っています。生活習慣は、そんなにすぐには変わらないものです。いったん変えたように見えても、半年がんばったけど気が緩んで、そして半年後の健診時には前より悪くなるということも少なからずあるわけです。ですから、3か月ごとに2年ぐらいを1クールにすると、新たな習慣が自分のものになっていくのではと思っています。ただ、今年度はモデル事業ですから、単年の実施なので、1クールの半分までで、一応評価をすることになります。
平成20年度はパイロットスタディという形で、実際に保健指導を受託させていただく予定です。受託方法としては、このプログラムを使っていただけるというところでお願いすることになると思います。日本看護協会所属の保健師が先方に保健指導をしに行くというのが一つ。もう一つは、日本看護協会のモデル事業のような展開でというところがあれば、対象者の募集から計画、実際の健診は別にしても保健指導の実施、そして結果まで全部コンサルテーションをさせていただきますが、できれば、私たちは積極的支援の部分を受けさせていただきたいなというのが希望です。
今の段階では、まだまだ人がどれぐらい確保できるかなど、明確な目途がついていませんので、これ以上にどんどん増やすというところは今のところはまだ見えてきていないです。
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