Dr.坂根の健康検定〜脂質異常版〜 坂根直樹

特定健診、特定保健指導において、メタボや血糖、血圧と比べ、いまひとつ主役の座にいなかった「脂質」。今回の連載では、「脂質」についての知識を、わかりやすくご紹介します。

まずは選択制のクイズに挑戦してみてください。講師の坂根先生が、素朴な疑問に答えながらクイズの解説をします。
全問正解すれば、あなたは脂質博士!?

第1幕 「中性脂肪って、そもそも何?」

健康検定

  • ◎質問:
    中性脂肪の「中性」って何?

<選択肢>

  • 1.
    中性脂肪の値に性差があるから
  • 2.
    酸性やアルカリ性のpH(ピーエッチ)から
  • 3.
    洗剤の名前から
B子

「坂根先生、教えてほしいことがあって・・・」

坂根

「どうしたの?」

B子

「中性脂肪って、そもそも何ですか?」

坂根

「ストレートな質問だね。中性脂肪って、どんなものだと思う?」

B子

「血液の中の脂肪分ですよね。血液がドロドロになる原因ですよね。」

坂根

「そうだね。テレビなどで、『血液がサラサラ』とか『血液がドロドロ』などの表現がよく使われているよね。その原因のひとつが中性脂肪だよね。」

B子

「他にも血液がドロドロになる原因があるんですか?」

坂根

「もうひとつの原因は血糖だね。高血糖になると浸透圧(濃さ)も上がるからね。」

B子

「なるほど。」

坂根

「中性脂肪が異常に高い人の血液を遠心分離して、上の血清(血液の液体成分)だけにして、4℃くらいの所に一晩おいておくと、白く混濁してくるんだ。このクリームみたいに見えるのが、血液ドロドロの元なんだ(クリーム層)。」

B子

「本当に血液がドロドロしているんですね。」

坂根

「そうだね。血液がドロドロしていると、血栓ができやすくなったり、すい炎の原因になったりするんだ。」

B子

「怖いですね。」

坂根

「中性脂肪が高い患者さんには、頭の中で『血液がドロドロ』していることをイメージしてもらうといいかもしれないね。」

B子

「それ、いいですね。今度、その説明使ってみよう。イメージしてもらうだけじゃなくって、何か見せてわかる媒体、作れませんかね。」

坂根

「作れるよ。」

B子

「どんなふうに作るんですか?」

坂根

「それは、またの機会に。」

B子

「またって、いつ・・・」

健康検定

  • 正解は
    2.酸性やアルカリ性のpH(ピーエッチ)から 

    (酸性でもアルカリ性でもないまん中が中性)

解説

青色リトマス試験紙を酸性の水溶液につけると赤色になります。化学の試験前に、「青色の顔の人が赤色になると賛成(酸性)」の語呂合わせで覚えた人もいるかもしれません。中性脂肪は、別名「トリグリセライド(トリアシルグリセロール)」といいます。このトリとは「3」のこと。グリセロールに脂肪酸が3つついたのが「中性脂肪」です。脂肪酸は、その名前のとおり酸性なのですが、グリセロールとくっつくとpH(ピーエッチ)は「中性」になります。決して、男性と女性の間という意味ではありません。

著者 坂根直樹(さかねなおき)

著者プロフィール

坂根直樹(さかねなおき)

独立行政法人国立病院機構京都医療センター臨床研究センター予防医学研究室

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