Dr.坂根の健康検定〜脂質異常版〜 坂根直樹

特定健診、特定保健指導において、メタボや血糖、血圧と比べ、いまひとつ主役の座にいなかった「脂質」。今回の連載では、「脂質」についての知識を、わかりやすくご紹介します。

まずは選択制のクイズに挑戦してみてください。講師の坂根先生が、素朴な疑問に答えながらクイズの解説をします。
全問正解すれば、あなたは脂質博士!?

第7幕 「刺激統制法の実際」

健康検定

  • ◎質問:
    1日の果物の適量は?

<選択肢>

  • 1.
    握りこぶし1個分
  • 2.
    握りこぶし3個分
  • 3.
    トラック1台分
F子

「坂根先生、刺激統制法ってどんなふうに指導するんですか?是非、教えてください。」

坂根

「はい。目の前に好物のお菓子があるのに我慢するのはストレスがたまるよね。」

F子

「そりゃ、たまります。つい手が出てしまいます。」

坂根

「その心理は脳科学でも証明されているんだ。だから、行動を制御するんじゃなく、食べたくなる刺激を減らすのがポイントなんだ。」

図 中性脂肪に対する刺激統制法

F子

「なるほど。間食を控えるじゃなくて、食べたくなる刺激を減らすんですね。」

坂根

「そうだね。目の前に好物があると食べたくなるから、隠しておくとかね。」

F子

「なるほど。けど、隠したのが自分じゃ、すぐに見つけられますね。」

坂根

「その通り。だから、隠し方も工夫しないとね。」

F子

「すぐに取り出せるところじゃなくて、戸棚の奥の方とか・・・缶に入れてガムテープを巻いたり・・・」

坂根

「匂いも重要だよね。スナック菓子・せんべい・チョコはいい匂いがするから、食べる分だけ出して、後はしまってから、食べ始めないとね。」

F子

「なるほど。他にはどんなアイデアがあるんですか?」

坂根

「他には、小さめのサイズの菓子を買う、まとめ買いをしない、スイーツの食べ放題の店には行かない、お菓子をもらったら味見せずに誰かに回す、とかね。」

F子

「なるほど。対象者の人と一緒に考えると面白そう。ところで、お菓子はあまり食べなくて、痩せているのに中性脂肪が高い人にはどんなふうに指導をしたらいいんですか?」

坂根

「それは、またの機会に。」

F子

「またって、いつ・・・」

中性脂肪を下げる作戦

誘惑の内容 具体的な作戦
目の前にあると、つい食べる お菓子を隠しておく、それも取り出しにくいように
いい匂いがすると、食べる 食べる分だけ出して、後は封をしておく
なくなるまで食べる 小さめのサイズの菓子を買う
まとめ食いをする こまめに買う
スイーツ・バイキングでは食べ過ぎる 店を予約しない、行かない

健康検定

  • 正解は
    1.握りこぶし1個分

解説

炭水化物の重ね食いは控えている、お菓子は食べない、アルコールも飲まないのに中性脂肪が高い人がいます。果物には果糖という糖質が多く含まれています。果物を食べ過ぎると、血糖だけでなく中性脂肪も上がります。果物は握りこぶし1個分(約200g)が適量、と覚えておくと便利ですね。

著者 坂根直樹(さかねなおき)

著者プロフィール

坂根直樹(さかねなおき)

独立行政法人国立病院機構京都医療センター臨床研究センター予防医学研究室

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