Dr.坂根の健康検定〜脂質異常版〜 坂根直樹

特定健診、特定保健指導において、メタボや血糖、血圧と比べ、いまひとつ主役の座にいなかった「脂質」。今回の連載では、「脂質」についての知識を、わかりやすくご紹介します。

まずは選択制のクイズに挑戦してみてください。講師の坂根先生が、素朴な疑問に答えながらクイズの解説をします。
全問正解すれば、あなたは脂質博士!?

第8幕 「中性脂肪とコレステロールは、どう違うの?」

健康検定

  • ◎質問:
    動脈硬化はいつから始まる?

<選択肢>

  • 1.
    赤ちゃんの頃から
  • 2.
    中年から
  • 3.
    古代エジプトから
G子

「坂根先生、教えてほしいことがあって・・・」

坂根

「どうしたの?」

G子

「この間、対象者の人から聞かれて上手に答えられなかった質問があって・・・」

坂根

「どんな質問?」

G子

「『中性脂肪とコレステロールはどう違うの?』って質問されて・・・」

坂根

「どんなふうに答えたの?」

G子

「えっと・・・どちらも高値だと、動脈硬化になりやすくて・・・、ってしどろもどろになって・・・」

坂根

「なるほど。その場合には、中性脂肪とコレステロールの働きの違いを説明するといいよね。」

G子

「働きの違い?」

坂根

「そう。中性脂肪はエネルギー源となるのに対して、コレステロールはホルモンの材料になるんだ。」

G子

「ホルモンの材料?」

坂根

「そうだよ。女性ホルモンやステロイドホルモンなどのホルモンの材料ともなるんだ。だから、更年期以降に、コレステロールが高くなるんだ。」

G子

「なるほど。女性ホルモンが作られなくなるので、その材料となるコレステロールが高くなるんですね。」

表 中性脂肪とコレステロールの比較

  中性脂肪 コレステロール
構造 3つの脂肪酸とグリセロールが結合 ステロイド骨格
働き エネルギー源 ホルモンの材料
細胞膜の構成成分
坂根

「そうだね。」

G子

「ところで、中性脂肪とトリグリセリドは同じですか?」

坂根

「それは、またの機会に。」

G子

「またって、いつ・・・」

健康検定

  • 正解は
    1.赤ちゃんの頃から

解説

動脈硬化は中高年から起こり始めると考えがちですが、実際には0歳児の時点で既に主な動脈に初期の病変がみられ、10歳前後から急に進み、30歳頃には完成された動脈硬化がみられる人もいるそうです。ちなみに、4000年以上前の古代エジプト人などのミイラ137体を調べたところ47体に動脈硬化が認められたという報告もあります。

著者 坂根直樹(さかねなおき)

著者プロフィール

坂根直樹(さかねなおき)

独立行政法人国立病院機構京都医療センター臨床研究センター予防医学研究室

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