Dr.坂根の健康検定〜脂質異常版〜 坂根直樹

特定健診、特定保健指導において、メタボや血糖、血圧と比べ、いまひとつ主役の座にいなかった「脂質」。今回の連載では、「脂質」についての知識を、わかりやすくご紹介します。

まずは選択制のクイズに挑戦してみてください。講師の坂根先生が、素朴な疑問に答えながらクイズの解説をします。
全問正解すれば、あなたは脂質博士!?

第11幕 「悪玉と善玉の正体」

健康検定

  • ◎質問:
    動脈硬化巣を何という?

<選択肢>

  • 1.
    プラーク
  • 2.
    クラーク
  • 3.
    アカルク
J子

「坂根先生、教えてほしいことがあって・・・」

坂根

「どうしたの?」

J子

「コレステロールに悪玉(LDLコレステロール)と善玉(HDLコレステロール)があるじゃないですか?」

坂根

「時代劇みたいにね。」

J子

「そうなんです。その善玉のことについてこの間、対象者の人から質問されて・・・」

坂根

「どんな質問?」

J子

「HDLコレステロールを上げるには、何を食べたらいいかって尋ねられて・・・」

坂根

「なんて答えたの?」

J子

「えっと・・・って、わからなくて・・・何を食べたらいいんですか?」

坂根

「対象者の人は減らすより、食べて何とかしようとするからね。そんな時には、HDLコレステロールを増やすには3つのポイントがあります。と、前置きしてみよう。」

J子

「3つのポイントは何ですか?」

坂根

「まずは禁煙。禁煙すると平均3.8mg/dLのHDLコレステロールの上昇がみられるんだ。」

J子

「まずは禁煙ですね。次は?」

坂根

「2つ目は減量で、特に炭水化物の重ね食いを減らす減量だね。1堙たり、平均0.35mg/dLの上昇が期待できるんだ。」

J子

「そうすると、10堊蕕擦襪3.5mg/dL増えるわけですね。3つ目は?」

坂根

「運動だね。1日30分の運動を週に6回、900kcal程度消費する運動で平均2.5mg/dLの上昇が期待できるんだ。」

J子

「そうすると、禁煙、減量、運動の3セットでHDLコレステロールは10mg/dLくらい上がるかもしれないんですね。」

坂根

「そうだね。それだけ増えれば、将来心筋梗塞になる確率が4割弱ぐらい減るかもしれないね。」

J子

「そんなふうに説明すると、対象者の人はやる気がでるかも。今度、やってみよう。ところで、HDLコレステロールが高い人がいるじゃないですか。そんな人にはどんなふうに指導をしたらいいんですか?」

坂根

「それは、またの機会に。」

J子

「またって、いつ・・・」

健康検定

  • 正解は
    1.プラーク

解説

プラーク(plaque)が正解。「プラーク」の語源は、壁などにつける飾り額のこと。血管の壁についている動脈硬化巣。歯垢(しこう)のことも「プラーク」とよばれますが、歯についているから。悪玉コレステロール(LDLコレステロール)は血管壁に入り込む性質があり、蓄積されるとプラークとなって動脈硬化を進行させます。善玉コレステロール(HDLコレステロール)には、余分なLDLコレステロールを肝臓へと運び動脈硬化を予防する働きがあるのです。

著者 坂根直樹(さかねなおき)

著者プロフィール

坂根直樹(さかねなおき)

独立行政法人国立病院機構京都医療センター臨床研究センター予防医学研究室

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